いとうみ日記

2015-09-09 19:15:00

『ぼろ』と『刺し子』

 

智頭町の麻畑視察から戻りました〜なかなか遠かったです。

また後日、ゆっくりシェアしたいと思います^^

 

8月最後の週末、遠方より麻糸産み講座に親子さんがいらっしゃいました。

娘さんのお仕事の都合で、基礎の1日集中講座です。

今までのご体験と繋がったり、新しい発見もあったようで、会話も弾みました。

なので、かなり時間が押してしまったのですが、糸を績み、紡ぐことができました。

 

受講生さんの手績み大麻糸.jpg

 

 

お母様はとても丁寧な手仕事をされていて、娘さんもお母様を気遣いながら、

太めの麻糸と、細めの麻糸の2種類を産みだしました♪

 

親子で糸績み・・・とても素敵な光景でした。

 

 

娘さんが「こぎん刺し」をされており、「ぼろ」や「刺し子」の話もご紹介させていただきました。

浅草寺のそばに、『アミューズミュージアム』があります。

そこには、青森県生まれの民俗学者・田中忠三郎さんが、

青森の山村、農村、漁村で使われてきた「ぼろ(ぼろぼろになった衣服や布など)」を集めたものが展示されています。

写真撮影もOKですし、一部を除いて触ることができます。

 

 

掛け布団.jpg

 

掛け布団

経糸は太い麻糸、緯は古い木綿布を裂いたもの。

裏地は、使い古した麻の仕事着を何枚も重ねてあります。

 

 

 

刺し子.jpg

 

南部のタッツケ

女性用のももひきです。

表は浅葱色の麻地で、裏に古手木綿を重ねてあり、

その上から丹念に菱形の模様を刺し綴ってあります。

南部地方独特のもので、世界的にも例がないそう。。。

本当に美しかったです。

 

 

東北の中でも寒さが厳しい過酷な地域は、食べること以上に「衣」は大切だったそう。

綿も育たず、主に麻だったと思われます。

なので、木綿の布は貴重でぼろぼろになっても、裂いて緯糸にして

また新たな布を作り出していたんですね。

展示には、「小さな布の切れ端や糸屑さえも大事な財産でした。

一着の着物を何世代に渡って着ることなどは当たり前だった」と紹介されてました。

 

お産の時に使っていた命の布、「ボド(ボドコ)」も展示されています。

重なり合った先祖代々の小さな布が、新しい命を守るのです。

 

数々の「ぼろ」の布からは、その時代を生き抜いた、力強さと家族愛のエネルギーが出ていて、

涙がでそうになりました。

ぜひ、実際に訪ねてご覧くださいませ〜おすすめです!

 

 

アミューズミュージアム

https://www.amusemuseum.com