麻糸village
以下、「一般社団法人 日本古来の大麻を継承する会」公式HPより一部抜粋
現在、日本古来より暮らしの中にあった「大麻布」が消えゆく状況にあります。 布作りのためには、糸が必要ですが、さまざまな環境や歴史の流れにより、大麻糸を産業レベルで績める人はわずか10名以下となっております。
繊維に特徴があるため機械化が難しく、後継者の減少により、2011年の時点では、国産大麻糸の流通が途絶えていました。
*輸入品のヘンプ布は海外の大麻でつくられていますが、大麻草の育つ気候風土や繊維の加工方法の違いにより、日本古来の麻布とは厳密には異なります。 *輸入品で使われるヘンプ糸は工業製品として扱いやすいものであるのに対し、日本古来の麻布に使われる糸は手作業でしか作ることができないため、工業化には適しておらず、衰退の一途を辿っていました。
2012年7月、嶋みずえさん(ナチュラルセラピーSHOPアンジェリオーナー)と、大麻博物館 高安淳一館長の協同により、絶滅の危機を打開するために、「麻糸産み後継者養成講座」がスタートしました。 あえてお産の「産」が使われているのは、「今の時代に新たに大麻の糸を生産できる人達を生み出し、次世代に繋いでゆこう」という願いが込められているからです。
「麻糸産み後継者養成講座」の開催を重ね、大麻博物館 高安淳一館長のご指導のもと、全国で約30名の麻糸績み技能者『よりひめ』が誕生しています。 また、9名の麻糸産み講座公認インストラクターが、麻糸績みの技術継承を、各地域でおこなっています。 「日本古来の大麻の種から織りまで、すべての作業工程を一人で行える唯一のおばあちゃん」から 高安館長へ、さらにその伝統技術は、再び女性たちの手へと継承されてゆきます。
麻糸績みは本来、地域によって違いがあったり、パーソナルなものです。 「麻糸産み後継者養成講座」では、織物の経糸(たていと)にもなりゆる、会津地方の麻糸作りをお伝えしています。 詳細は、各講座のページをご覧くださいませ。
「麻糸産み後継者養成講座」一覧
麻糸績み技能者「よりひめ」についての詳細は、 「一般社団法人 日本古来の大麻を継承する会」公式HPをご覧下さい。
一般社団法人 日本古来の大麻を継承する会