麻糸village
こんにちは! 手績み大麻糸専門・染織研究家 Kyokoです。
朝夕、涼しく感じる日も増えてきました。 学校の始業日も延期となり、オンライン対応に・・・。 ユニークな学校なので、授業というよりは、 話し合う場を大切にしているようです^^
いつもより長い夏休みになっておりますが、 岩手の皆様のお気持ちを伺って、 麻糸産み後継者養成講座を開催いたしました。
前回、受講生さんからいただいた、 古い岩手の麻(=大麻繊維)を事前に麻打ちし、 裂いた麻と、績み紡いだ麻糸を持参しました。 (写真は、打ち麻と、裂いた麻)
古い精麻なので、アタマの部分が固かったですが、 シッポに向かっていくほど柔らかく、 その当時は、良質な麻だったのではないかな、と 想像することができました。
やはり、麻打ちをして、裂いて糸にしてみると、 分かってくることがありますね。
さて、こちらは何でしょうか〜??? ・ ・ ・
帽子のようなカタチですが、 「ガワ」といって、岩手県内で採集されたものです。 (田中忠三郎さんのコレクション) 今春、腰機プロジェクトの織り講習に参加した時、 記念としていただいたものです。
岩手の受講生さんのお宅でも見かけたことがあるので、 岩手限定なのか、東北エリアで使用されていたのか、 ちょっと気になるところです。
昔の文献や写真を見ると、このガワに糸を巻いて整経していたようです。 郷土色が際立ち、独自の工夫がありますね。 とても興味深いです。
初級講座では、最後に自ら績み紡いだ麻糸を手にした時の、 皆さんの笑顔がとっても素敵でした!! 私もワクワクするシーンの一つです♪
今回はサークルにて、紡ぎの工夫などもお伝えして、 皆様と楽しい時間を過ごさせていただきました。
後日、受講生さんから「麻がお店の奥から出てきましたー!」と 嬉しい報告があったり・・・。 岩手では、昔の大麻繊維が多く見つかっています。 岩手やまんばプロジェクトさんの糸績みメンバーで、 繊維から糸にすることができたら素敵ですね。 「麻糸産み後継者養成講座」でお伝えしている技術が、 お役に立てたら幸いです^^
世情が大変な中で、ご参加いただいた皆様、 いつも環境を整えてくださる、 岩手やまんばプロジェクト代表の西島さん、 会場提供いただいている佐藤弓さん、 ありがとうございました!
まだまだ不確実な状況が続きそうですが、 糸績みを通して繋がり、 心穏やかに過ごして参りましょう。