麻糸village
こんにちは! Kyokoです。
昨年、滋賀で「100年前の手績み大麻糸が見つかった」と話題になりました。 その100年前の手績み大麻糸を使った、織り体験が都内であることを知り、 せめて見学だけでも、と開催場所の「伝統工芸青山スクエア」へ。 なんと、ひと枠空きがあるということで、体験出来ました!
使用された大麻糸の束は、近江八幡市にお住まいの方が、 解体しようとしていた蔵の中で、発見されました。 発見時12キロで、とても保存状態が良かったそうです。 どういうものか分からず、近江上布伝統産業会館にお持ちになり、寄贈されました。 (包んでいた新聞から、明治後期~大正初期のころのものだと判明)
経糸は紡績ラミー、緯糸に100年前の手績み大麻糸を使い、 コースターを織らせていただきました。
緯糸の大麻糸は、撚りもかけず、濡らして織ります。 しかも、地機(天秤腰機)で織れるという、貴重な体験だったので、 より素朴で味わいのある織物(コースター)が出来上がりました。
こちらは生平(経糸が紡績ラミー、緯糸が100年前の手績み大麻糸) 生平(きびら)とは、手績み糸を使用した生地のことです。 近江上布の生平は、江戸時代の高宮布(経糸緯糸ともに大麻の上布)の 機織りと同様のもの(地機)で織ることが決められているそうです。
写真は、生平を加工したものです。 お話を伺ったところ、織物は織り上がったそのままでは商品とならず、 かならず「仕上げ」という行程が必要になるそうです。 服なのかバッグなのか、何に使用するのかで、加工の種類が変わります。 近江は湧水に恵まれていることもあり、この加工の技術と経験が豊かで高水準なんだそうです。
やはり、水なのですね~
2012年に「麻々の店(近江上布を発信するお店)」を訪ね、 その後も高宮布に触れる機会もいただき、近江の麻には、なぜかとても惹かれます。 また現地を訪ねてみたいなあ〜。
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