「ぼろ」と「刺し子」

こんにちは! Kyokoです。

8月最後の週末、遠方より麻糸産み講座に親子さんがいらっしゃいました。
娘さんのお仕事の都合で、基礎の1日集中講座です。
今までのご体験と繋がったり、新しい発見もあったようで、会話も弾みました。
なので、かなり時間が押してしまったのですが、糸を績み、紡ぐことができました。

お母様はとても丁寧な手仕事をされていました。
娘さんもお母様を気遣いながら、太めの麻糸と、細めの麻糸の2種類を産みだしました♪

親子で糸績み・・・とても素敵な光景でした。

【掛け布団】
経糸は太い麻糸、緯は古い木綿布を裂いたもの。
裏地は、使い古した麻の仕事着を何枚も重ねてあります。

【南部のタッツケ】
女性用のももひきです。
表は浅葱色の麻地で、裏に古手木綿を重ねてあり、その上から丹念に菱形の模様を刺し綴ってあります。
南部地方独特のもので、世界的にも例がないそう。

東北の中でも寒さが厳しい過酷な地域は、食べること以上に「衣」は大切だったそう。
綿も育たず、主に麻だったと思われます。
なので、木綿の布は貴重でぼろぼろになっても、
裂いて緯糸にして、また新たな布を作り出していたんですね。

展示には、
「小さな布の切れ端や糸屑さえも大事な財産でした。
一着の着物を何世代に渡って着ることなどは当たり前だった」
と紹介されてました。

お産の時に使っていた命の布、「ボド(ボドコ)」も展示されています。
重なり合った先祖代々の小さな布が、新しい命を守るのです。

数々の「ぼろ」の布からは、その時代を生き抜いた、
力強さと家族愛のエネルギーが出ていて、涙がでそうになりました。
ぜひ、実際に訪ねてご覧くださいませ〜おすすめです!

アミューズミュージアム
https://www.amusemuseum.com

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