手績み手織り・大麻ストール(8)織り

こんにちは!
手績み大麻糸専門・染織研究家
Kyokoです。

織り工程に入りました。
ひらすら織ってゆく・・・。
なんと楽しい時間でしょうか。

これまでの全ての工程が、ここに現れてくる感じです。

今回は、経糸の右側に緩みが出てきて、
進みが止まることもありました。

緩みの原因は、整経や経巻きの時に発生した可能性があります。

先生のお話では、コロナ自粛の影響で、
糸を張ってから4ヶ月間、織れなかったのも、
原因の一つだったかもね、とのこと。

緩みがあると、糸に負荷がかかり(摩擦)、切れやすくなります。
また、開口が甘くなるので、シャトルがスルッと通らず、
目飛びの原因になったり、リズムが崩れます。

こうして、糸が緩んだ時、切れた時、
どのように対処していくのか、も大切ですね。
今のうちに、いっぱい失敗するぞー。

なんでもそうですが、始めたばかりの頃は、
初心者ならではの視点、疑問が湧くものです。
この感覚も大事にしたいな、と思いました。

織り進めていくと、座る高さやフィット感が、
もう少しこうだったらいいな〜と思いました。

昔は、自分の体に合った機を作っていたのだろうな、と想像できます。
機と人が一体になる、ということですね。

綜絖と足元にある踏み木は繋がっていますので、
踏み木を交互に踏むことで、平織を織ることができます。

ふと、子どもの頃に習っていた、ピアノを思い出しました。

ちょっと余談ですが、「浜松市楽器博物館」に行ったことがあります。
浜松は楽器の街としても知られていますね。
その歴史に触れると面白いのです。

家康の領地であった天竜川流域は、綿花の栽培地でした。
織り機を作るため、技術力の高い職人さんたちが集まったんですね。
明治維新後、山葉寅楠がオルガンを修理したことから始まり、
世界一のピアノ生産地になっていったそうです。
(興味のある方は調べてみて下さいね)

今回は高機を使用しましたが、体幹が鍛えられそう(笑)
姿勢とリズム。
糸と対話するように、織り進めてゆく。

この感覚は、ピアノで音を紡いでいく感覚と
ちょっと似ているかも?と思いました^^

次回は、「織り上がり〜仕上げ」です。
いよいよ、大麻布のストールが完成します♪

手績み手織り・大麻ストール(1)素材から糸になるまで
https://asaito-village.com/200125-orisome

手績み手織り・大麻ストール(2)整経から結びつけまで
https://asaito-village.com/200210-orisome

手績み手織り・大麻ストール(3)経巻き
https://asaito-village.com/200301-orisome

手績み手織り・大麻ストール(4)綜絖通し
https://asaito-village.com/200714-orisome

手績み手織り・大麻ストール(5)筬通し
https://asaito-village.com/200726-orisome

手績み手織り・大麻ストール(6)織り前の結びつけ
https://asaito-village.com/200806-orisome

手績み手織り・大麻ストール(7)織り始め
https://asaito-village.com/200816-orisome

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