こんにちは!
手績み大麻糸専門・染織研究家
Kyokoです。
織り工程に入りました。
ひらすら織ってゆく・・・。
なんと楽しい時間でしょうか。
これまでの全ての工程が、ここに現れてくる感じです。
今回は、経糸の右側に緩みが出てきて、
進みが止まることもありました。
緩みの原因は、整経や経巻きの時に発生した可能性があります。
先生のお話では、コロナ自粛の影響で、
糸を張ってから4ヶ月間、織れなかったのも、
原因の一つだったかもね、とのこと。
緩みがあると、糸に負荷がかかり(摩擦)、切れやすくなります。
また、開口が甘くなるので、シャトルがスルッと通らず、
目飛びの原因になったり、リズムが崩れます。
こうして、糸が緩んだ時、切れた時、
どのように対処していくのか、も大切ですね。
今のうちに、いっぱい失敗するぞー。
なんでもそうですが、始めたばかりの頃は、
初心者ならではの視点、疑問が湧くものです。
この感覚も大事にしたいな、と思いました。
![](https://asaito-village.com/wp-content/uploads/2020/10/blog-191.jpeg)
織り進めていくと、座る高さやフィット感が、
もう少しこうだったらいいな〜と思いました。
昔は、自分の体に合った機を作っていたのだろうな、と想像できます。
機と人が一体になる、ということですね。
綜絖と足元にある踏み木は繋がっていますので、
踏み木を交互に踏むことで、平織を織ることができます。
ふと、子どもの頃に習っていた、ピアノを思い出しました。
ちょっと余談ですが、「浜松市楽器博物館」に行ったことがあります。
浜松は楽器の街としても知られていますね。
その歴史に触れると面白いのです。
家康の領地であった天竜川流域は、綿花の栽培地でした。
織り機を作るため、技術力の高い職人さんたちが集まったんですね。
明治維新後、山葉寅楠がオルガンを修理したことから始まり、
世界一のピアノ生産地になっていったそうです。
(興味のある方は調べてみて下さいね)
今回は高機を使用しましたが、体幹が鍛えられそう(笑)
姿勢とリズム。
糸と対話するように、織り進めてゆく。
この感覚は、ピアノで音を紡いでいく感覚と
ちょっと似ているかも?と思いました^^
次回は、「織り上がり〜仕上げ」です。
いよいよ、大麻布のストールが完成します♪
手績み手織り・大麻ストール(1)素材から糸になるまで
https://asaito-village.com/200125-orisome
手績み手織り・大麻ストール(2)整経から結びつけまで
https://asaito-village.com/200210-orisome
手績み手織り・大麻ストール(3)経巻き
https://asaito-village.com/200301-orisome
手績み手織り・大麻ストール(4)綜絖通し
https://asaito-village.com/200714-orisome
手績み手織り・大麻ストール(5)筬通し
https://asaito-village.com/200726-orisome
手績み手織り・大麻ストール(6)織り前の結びつけ
https://asaito-village.com/200806-orisome
手績み手織り・大麻ストール(7)織り始め
https://asaito-village.com/200816-orisome